自分への励ましの手紙

「励ましの手紙」より

3年間の人間関係づくりの授業のまとめは、3時間連続の特別授業だ。

今年は、この授業が最後の授業とあって文部科学省の視学官をはじめ、県の教育委員会、小児科医、大学教授など奥の方に見守られての授業となった。

授業内容は、クラスの仲間からメッセージをもらったり、もう一人の自分から自分にあてた「励ましの手紙」を読む。

「仲間からのメッセージ」は、3年間の学校生活でクラスの仲間一人ひとりが鏡になり、鏡に映ったままメッセージを仲間に送る。

私たち大人でも、家庭や職場で仲間からどう見られているか気になるところだが、書き終えた高校生もどんなメッセージが自分に届くのか期待と不安でドキドキがたまらない。

しばらくは、書かれた言葉をしっかりと受け止め自分と向き合う。

すてきな自分の発見だ。

「励ましの手紙」は、もう一人の自分から自分に激励の手紙を書いてクラスの仲間の前で一人一人が読む。

1年よりは2年。2年よりは3年とクラスの人間関係が膨らむ中で、一人ひとりが仲間の前に自分をさらけ出せれるようになる(自己開示)。

中には感極まって涙する生徒も少なくない。

まるで人生ドラマだ。

仲間がしっかりと自分を受け止めてくれているという実感があるから、自分の思いが安心して語れるのだ。

つまり、クラスの一人ひとりが心を開いて仲間を受け入れていて、話す人と聴く人が一体となっているのだ。

授業担当者もとても温かい気持ちになり「一人ひとりがすてきだなあ」「すてきなクラスだなあ」と幸せな気分で心が弾む。


あなたは、赤碕高校に入学して3年間にいろんなことをあったね。

高校生活の中で、人間関係を学ぶレク授業を通して多くの人たちに関わってきたね。

1歳前の赤ちゃんから90歳近くのおばあちゃんと関わり、いろんなことを学んだね。

まだ、言葉の話せない赤ちゃんには表情がいかに大切かとか、3年間ずっと交流してきてわかったよね。

もし、1回とか2回の交流だけだったら、相手のことをよくわからず戸惑ったまま終わっていたと思うよ。

もし、この人間関係づくりの授業がなかったら毎日の学校生活がきっとつまらなかったと思うよ。

いろいろ悩んで苦しいこともあったけど、この授業を受けると「またがんばろう」という元気が出てきたよね。

それはパートナーから「ありがとう」と言う感謝の言葉をいつももらったからかな。

1.2年生の時はパートナーの気持ちを考えるだけだったけど、3年生になってからは、保育士さんの気持ちや親の気持ちなど相手の気持ちを考えて行動できるようになったよね。

それは、あなたが成長したからだと思う。

春からは社会人だね。

その気持ちを忘れずに仕事にちゃんと役立てていこうね。

(3年3組 女子生徒)


あなたは赤碕高校にきてはじめて園児と関わりましたね。

はじめはどうして交流すればいいのかわからなくて困ったことがたくさんあったね。

だけど、同じパートナーと何度も交流するうちに、パートナーの園児がかわいく思えてくるようになったね。

入学する前は子どもが嫌いだったのに今は好きになってとても変わったと思うよ。

それに、おじいちゃんやおばあちゃんとの交流では、あなたが来るだけで喜んでもらえてすごく癒されたね。

最近、大好きだったおじいちゃんが死んじゃってすごく悲しいね。

その分おばあちゃんを大切にしていきたいね。

それから、あなたは、もうすぐ県外で働くよね。

とても楽しみだけど、少し不安だね。

きちんと自分の身の回りのことを一人でやらないといけなくなるね。

だらけないように頑張ろうね。

でも一つのことを続けるのが得意なあなたならきっとうまくやっていけると思うよ。

これから、校長先生がいわれたように自分以外の人がライバルになるから、負けないように頑張ろうね。

県外で働いても親を大切にしようね。

一番大切なのは、人間関係だからたくさん友達を作って大切にしていこうね。

(3年3組 女子生徒)


あなたは赤碕高校で人間関係づくりを学ぶレク授業を一生懸命頑張ったよね。

一年生の頃は、全然しゃべらなくて静かだったけど、園児や高齢者の方の笑顔を見て、あなたは3年間でたくさん成長したよね。

あなたは赤ちゃんと交流したときにとても戸惑っていたよね。

いつも何をしていても園児が泣いてばかりで少し泣きやむとすごくホッとしていたよね。

友達みんなが苦戦していたけど、どうしたら笑ってくれる精一杯考えていたよね。

生まれてはじめて赤ちゃんをお風呂に入れるとき「頭をぶつけないだろうか」「滑っていまわないだろうか」など、めっちゃ不安だったけど、笑いながら入ってくれて涙が出そうなくらい喜んでいたね。

おじいさん達との交流も中身が濃かったね。

こんなにも幅広く元気な笑顔がみれて良かったね。

みんなともしゃべれたり、笑いあって本当に赤碕高校に入ったおかげで、自分が大切にされていたり、自分の良いところがたくさん見つかったよね。

勉強はあまり好きじゃないけど、そんなあなたに楽しい授業を与えてくれた人間関係づくりの授業は、本当にありがたいね。

他人を思いやるという気持ちを忘れないで卒業し、人との関わりを大切にした幸せな暮らしをしていってほしい。

(3年1組 男子生徒)